照明用光ファイバー基礎知識
1. ファイバーの種類
Roblon Fiber Opticsでは2種類のタイプの光ファイバーをファイバーライトケーブル用に使用しています。一つはPMMA(PolyMethylMethAcrylate)で、もう一つはガラスになります。
これらの2種類の材料から3タイプのファイバーライトケーブルを製造しています。
(1) PMMA エンドライト
(2) PMMA サイドライト
(3) ガラス エンドライト
PMMAファイバーケーブルは直径が0.75MMもしくは1MMのバルクファイバーから作られます。PMMAファイバーケーブルの標準のサイズは径が1MMから10MMになります。径が6MMのPMMAファイバーケーブルは50本の0.75MMファイバーを束ねて作られています。
ガラスファイバーケーブルは径がわずかに50ミクロンの髪の毛のような細さのファイバーから作られます。標準のサイズは径が1MMから6MMになります。径が6MMのガラスファイバーケーブルは11000本の50ミクロンの径のガラスファイバーから作られています。
2. 色温度
色温度はファイバーの長さにより変化します。そのため、PMMAファイバーケーブル、ガラスファイバーケーブルの色に注意をすることが大事です。色温度に厳しい要求が伴うデザインの場合には、短めのファイバーケーブルとより多くの光源器が必要とされます。ガラスファイバーケーブルはPMMAファイバーケーブルに比べて色温度は低くなりますが、より暖かい色になります。
(図1) 色温度はファイバーケーブルの長さにより変化します。色温度はガラスの場合には低くなり、PMMAの場合には高くなります。Gがガラス、PがPMMAを表します。
(図2) この図は長さと色温度の関係を表したグラフになります。Gがガラス、PがPMMAを表します。値はハロゲンライトの光源器を使用した場合のものになります。
3. 透過率
光ファイバー照明システムにおいては、光源器とファイバーの間の接続損失とファイバー自身の内部での伝送損失があります。ファイバーが長くなるにつれて、ロスが大きくなります。
(図3) ファイバー内部の伝送損失。
(図4) 照明システムによる損失。
このようなロスが起こるにもかかわらず光ファイバー照明の市場が拡大しているのは、光ファイバー照明のフレキシビリティの高さとメンテナンスが容易だからです。さらに、熱を発生させる通常の照明とは逆に、ファイバー照明は熱を伝えないために対象物から近距離の場所に設置することができます。